先日、道の駅で思わずカブトムシを衝動買いしてしまいました。
売り場にあったのは、小さな透明パックに入ったオス・メスペア。
しかもペアでたったの300円。
虫好きという訳ではありませんが、懐かしいというか、もう手が伸びてしまいました。
しかし、自分でも面倒なこだわりが強い性格。
簡単に済ませたいと思っていたのに、ただの“虫トレーとおがくず”では納得できず、ちゃんとした飼育環境で育てる覚悟を決めました。
素人でもカブトムシは買えるのか?
正直、道の駅でカブトムシペアを買うのはちょっと冒険でしたが、子供の頃とは違った目線で楽しめる新しい体験になりました。
準備不足や試行錯誤もありましたが「ちゃんと調べて環境を整える」ことで、カブトムシの生態まで見えてきて、思った以上に楽しく飼育できています。
「こだわりを持って世話できる方」なら、道の駅購入&自作飼育でもよいのかもしれません。
カブトムシを迎えた実体験から感じたポイント
- 最初はトレーとおがくずで楽勝と思ったものの、実は短命(成虫になって2~3か月)と知りました。短命な生き物だからこそ良い環境を作ってあげたくなる。
- 市販の飼育ケースやマットを使うことで、土に潜りたがるカブトムシの自然な行動や、脱走を企てる元気なオスの姿が観察できて「これは正解だった」と実感。
- 同じケースに2匹ではエサ争奪戦です。2匹がそれぞれ独占できるように餌台は2つにしました。
- やっぱり最低限「広めの飼育ケース」「脱走の蓋」には投資すべき。
- 「通気とコバエ対策」は必要らしい。
飼育ケース・用品レビュー/実践体験
■ ケース選びと本音ポイント
- 初めは「とりあえずトレーで充分かな?」と思ったけど、飼い始めて1日も経たずに“脱走未遂”多発。
- 市販の飼育セット(約2,300円)、高さ20cm・幅30cmの透明ケース+蓋ロック付きにチェンジ。これで夜間の“ガサガサ脱走劇”もピタッと収まり、メスは安心してマットに潜るように。
- マットは「昆虫用」と記載あるものがおすすめ。ホームセンターの安いマットは細かすぎて通気悪く、コバエが湧きやすくて失敗したことも…。
「飼育セット」を選択
選んだ「飼育セット」がこちら。

ケースだけでなく、育成マットとエサ皿がセットになっています。

セットしてみた状態がこちら。

さっそく、カブトムシを入れてみました。
メスは入れた瞬間に育成マットの中に潜り込んでしまいました。
潜り込めるような環境を求めていたのでしょうね。

ゼリーを購入
どうしても、衛生的にも、栄養的にもゼリーが望ましいと思えてきました。
薄型のパックなので、転がることもなく、食べやすいようです。

皿木というものも購入
皿木は飼育セットに付属していましたが、オスとメスと2匹いるので、それぞれが独占できるように、2つのゼリーを置くために追加しました。

ちょうどゼリーがハマるように作られています。

■ 餌と観察おもしろ体験
- バナナだけでは、オスが独り占めしてしまいメスがエサにありつけず困った。餌台追加で解決。
- ダイソーやホームセンターの昆虫ゼリー(約850円/50個)はコスパ良し。ただし、「長持ちタイプ」「高タンパク」など種類も豊富で、色々試すと面白い。
- 餌場が複数あると、寝ていても餌を確保できるなど、小さな行動までよく見える。観察派には超おすすめ。
■ 枝や木の有無で環境激変
- 最初は“インテリア感覚”でヤマから拾った枯れ枝を数本追加したら、オスが起き上がる時や登ったり休んだりと大活躍。見て楽しい&カブトムシもご機嫌に。
- 枝を入れない時は餌台やケース端で転倒→起き上がれずパニック…。「木や枝」は必須パーツ!
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめできる人
- 安さ重視でも、こだわりを持って飼育環境を整えたい方
- 生き物観察や世話が好きな方、家族で夏の体験をしたい方
- 予算(初期費用約3,500円~)を惜しまず、必要な用品は揃える覚悟のある方
おすすめしない人
- ただ飼って眺めたいだけ、自分で環境作りを工夫したくない方
- コバエや脱走対策の手間や掃除が面倒な方
- 数日だけ“お手軽観察”したい方
【価格・コスパ感】(2025年9月時点)
まだ数日しか経過していませんが、現時点までの支出はこんな感じ。
結局、300円(カブトムシ)だけでは成り立ちません。。
- カブトムシ(ペア):300円(道の駅原鶴)
- ケース&マット&餌台:約2,300円(ホームセンター、昆虫専門コーナー)
- 昆虫ゼリー50個:約850円
- 追加餌台:約150円
- ※安く始めてもトータルでは3,000円超、こだわり派はもう少し出費増
買って良かった点・残念な点
良かった点
- カブトムシの意外な個性や行動が観察できる
- 「生き物を育てる楽しさ」を体験できる
- 工夫や改良によって“より快適な飼育”を追求できる
残念な点・注意点
- 小さなトレーやパックではすぐにストレス/脱走リスク大
- 餌やマットの選定・コバエ予防の手間がかかる
- 夏の終わりは在庫も減るので、用品選びに妥協が必要な場面も
商品選定アドバイス
- 透明プラケース(水槽型・ロック付き・コバエ防止蓋)推奨。見た目のカッコ良さよりも「機能性」と「掃除や給餌のしやすさ」を重視。
- はじめてセットや、ケース+餌+マットの“オールインワン”も初心者向けに◎。
- 蓋の強度やロック、サイズ感は必ず店頭で要チェック!オススメは幅30cm・高さ20cm以上。
飼育ケースの選び方
カブトムシやクワガタムシ向けの飼育ケースは、多様な形状・機能の商品が市販されています。飼育スタイルや種別、観察重視・個体サイズ・コバエ対策などの用途別に、代表的な20商品(シリーズ名・特徴含む)をリストアップします。
多用途・観察重視モデル
コバエシャッター(小/中/大)
コバエ対策重視の定番ケース。フタに専用シート内蔵で湿度も維持しやすく掃除も簡単。サイズ展開豊富。
ラクぼっくす(レギュラー/ワイド等)
観察しやすい薄型・ワイド型。幼虫の成長観察にも最適、多頭飼育や自由研究にも。
成虫・多頭飼育向け大型/定番モデル
その他おすすめ定番シリーズ
コバエの侵入抑制飼育容器(小/中/大)
コバエ対策仕様の人気商品。サイズバリエーション豊富で多頭飼育にも。
- コバエ対策重視なら「コバエシャッター」やコバエの侵入抑制容器シリーズがおすすめ
- 観察や自由研究メインなら「ラクぼっくす」「高透明アクリル・実験水槽型」が最適
- アクティブで大型種や多頭飼育なら「ワイド型」「ハイタイプ」「多機能仕切付」など広さ重視モデルを
今回写真が容易できず、ご紹介できなかったものが多いですが、主な流通ブランドはGEX、スドー、HEIM、アイリスオーヤマ等。用途・設置スペース・予算に応じて選択してください。
※商品名・シリーズ名は2025年9月時点の代表的販売品です。
レビュー・販売情報詳細はメーカー公式や大手通販サイトでご確認ください。
まとめ
「こだわって環境を整えれば、生き生きした姿がしっかり楽しめます!」と断言できます。
道の駅で見つけて衝動買いしたとしても、必要な用品さえ揃えれば“失敗しないカブトムシ飼育”が充分実現可能です。
飼育初心者やお子さんとの夏の自由研究にも、おすすめしたい経験となりました。
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